はじめまして。Kyashでデータエンジニアリングを担当しているKyashデータマンです。この記事では、Kyash社内のデータ分析の基礎に関するドキュメントを紹介します。
Kyashでは、データエンジニアリング・ガバナンス・セキュリティなど様々な角度から、公正なデータの取扱いと活用を推進しています。従来は、一部の訓練された技術者がデータ分析を一手に担っていましたが、社内でもデータ活用のニーズも多く、その担当者に分析や集計の業務が集中するという課題がありました。
この課題に対して、データへの適切なアクセス管理を行い、そして適切なBIツールを導入することで、データを取り扱う人が自分でデータ分析・そして活用できるようになることを目指しています。アクセス管理には、個人情報やそれに準ずる機密データに対して、ポリシータグによるアクセス権のコントロール、そしてアクセス権のリネージなどのソリューションの導入推進により、誰もが適切なデータにアクセス出来る環境を整備しています。またBIツールとしては、SQLなどの知識が極力必要のない、Tableauを採用しました。
しかし、BIツールを導入しただけでデータ活用の文化が社内に浸透するでしょうか?もしくは、BIツールを導入すると全員がそれを使いこなすことができるのでしょうか?
社内でのヒアリングを進めていくうちに、BIツールを使いこなすためには、前提となるデータ・データベース・集計・可視化などの前提知識が不可欠であることがわかってきました。今回ご紹介する社内ドキュメントには、BIツールを使いこなすためのデータに関する基礎知識をまとめています。いわばデータを今まで触ったことがないという方向けのデータ分析の基礎の基礎です。実務家にとっては当然の前提知識ではありますが、「今までデータを触ったことはないが分析のスキルを身に着けたい」という方のお役に立てれば幸いです。
使用したデータ
実際のドキュメント中では可能な限り安全な社内データを使用していますが、記事公開にあたって、Tableau Desktopに付属するデモデータを使用させていただきました。
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