この記事は、 Kyash Advent Calendar 2023 の24日目の記事です。
こんにちは。Kyashで事業責任者をしているニテシュです。
Kyashに入社したのは2023年6月頃で、それまではEC会社、人材会社、ゲーム会社にて主にPM、事業企画・推進を担って来ました。
さて、突然話は変わりますが、スタートアップとは何でしょう?
スタートアップとは
スタートアップは若い企業または新しく設立されたビジネスのことで、特徴としては革新的なプロダクト、サービスを市場に導入することに重点を置く企業のことです。スタートアップは高い成長の可能性を秘めていることが多く、その俊敏性、柔軟性、従来の業界を破壊する能力で知られています。
その不可欠な要素は
- イノベーション: スタートアップはイノベーションを起こし新しいものや大幅に改善されたものを市場に投入することを目指しています。
- 高い成長の可能性: 従来の中小企業とは異なり、スタートアップ企業は急速に成長するように設計されています。
- ベンチャーキャピタル: スタートアップは初期段階の開発に資金を提供するためにベンチャーキャピタリストやエンジェル投資家から資金を求めることがよくあります。
Kyashはスタートアップなのか
Kyashは消費者にモバイル決済/バンキングを提供して日本の金融情勢を変革することで、次の金融インフラの構築に取り組むミッションで2015年1月に設立されました。その後Visa プリペイドカードを軸にサービスを提供し、日本でのプリペイド市場を構築してきました。
しかし、それは今からおよそ8年前のことで、その当時はキャッシュレス決済やQR決済が普及してなかった時期です。8年も経つと、創業時の世の中を変える熱い気持ちや、チャレンジ精神がやはり薄くなってしまい、どう生き残るのかが主になってしまう傾向です。
Kyashもいつの間にかそういう企業になりつつある状態でした。そこで今年の上半期に、まさに次のグロース施策が困難になっていた。
そんな状況で私は入社し、スタートアップカルチャーを取り戻す必要性を強く感じました。
Kyashはスタートアップカルチャーをどのように取り戻したのか
Define the Problem: どの課題もまず、課題認識が一番重要です。Kyashの競争環境は、巨人でひしめく厳しい市場。トータルな金融体験やPFMのみでは、グロース観点でhyper growthを作れない。スタートアップならではの強みを生かした取り組みが求められます。入社間もないころにこんなことを書いていました。
Identify Challenges: 主に2つの課題に直面しました。
- 提供する付加価値が訴求できていない: クレジットカードやQR系の決済手段がある中で、Kyashを利用する付加価値が明確にユーザーに伝えられていない。
- チャレンジ精神が薄れた組織:プッシュバックや懸念を示された時にプロジェクトごとあきらめてしまい、本来の改善してイノベーションを起こす精神がなくなっている。
Solutionsの観点:
- Go back to basics: お客様にとって最も重要なことに焦点を戻す。一旦お客様の支持を得れば、それを活用して既存の中核サービスを超え、私たちのビジョンを目指すことができる。お客様のニーズと期待に焦点を当て、その信頼を築くことこそが、将来的な成長とビジョン達成の鍵
- Challenge the Status quo leading to Innovation「現状に挑戦し、それがイノベーションにつながる」: 従来の考え方ややり方に異議を唱え、新しいアプローチやアイデアを模索する。現状に挑戦することで、新しい視点や解決策が生まれ、これが新たな進歩や変革をもたらす。
結論: お客様がもっとも喜ぶ利便性の強化(家計簿機能)、リワード(Kyashコイン)の強化、Kyashマネーを直接銀行振込できる機能を付加価値として提供しました。今後ローンチしていきますが、簡易化したオンボーディング体験や、サービスの機能説明を加えていく予定です。
イノベーションに関しては、既存の事業にとどまらず、新規事業をどんどん出していくために準備をしているところです。
結果的に、ユーザーの支持を取り戻しつつあり、ユーザーグロースの軌道に乗ってきている(以下の表を参考)ことを実感しています。
終わりに
直近3か月では、Kyashは本来のスタートアップカルチャーを取り戻しつつあり、直面するチャレンジを壊しながら、ユーザーのためにイノベーションを起こすようになってきています。次の施策を楽しみにお待ちくださいませ。
こんな言葉で終わりたいと思います:失敗することを恐れず、挑戦しないのが恐れ。
“Don’t be afraid to fail, Be afraid not to try”
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
Wish you all Merry Christmas and a Happy new year 2024.