Kyashは口座をソフトウェア化する

この記事はKyash Advent Calendar 2020の25日目の記事です。 Kyash Founder & CEOの鷹取です。

早いもので2020年もあと数日で終わりを迎えようとしています。今年はコロナウイルスにより、実態経済の影響はもとより私たちの働き方や価値観も大きく変わるきっかけになった年でした。Kyashとしても、春先の資金調達以降、Kyash CardのリリースやApple Pay、資金移動登録・サービスローンチなど、サービスや陣容を拡大した年でした。 海外のデジタルバンクも収益化に向けた期待が集まる中、今回はそもそもKyashが手掛けている新しい口座の概念がどのようなものなのか、綴ってみます。

f:id:s_takatori:20201225143012j:plain
New concept of Financial Account as a Software

Kyashについて

Kyashのミッションは「価値移動のインフラを作る」、それによって実現される世界としてのビジョンは、「新しいお金の文化を創る」です。 この実現のためには、Kyashで構想している新しい口座の概念が必須となります。モバイルとインターネットにより、「情報」や「コミュニケーション」がいつでも安価にアクセスできるようになった時代に、「お金」だけが引き続き燃費が悪いと感じています。 その背景にあるのが、「銀行口座をウェブに載せる(bank account on the internet)」と「モバイル口座を日々の暮らしで活用する(Mobile account in banking)」の前者が実行されているからであり、Kyashは後者を進めることをミッションとしています。

口座をソフトウェア化するとはどういうことか

一言で表すと、「口座を物理的な制約から開放する」ことであり、より汎用性を持った口座の概念です。去年のアドベントカレンダーの投稿で「Mobile Bankingは何を塗り替えるか」について書きました。過去に私が銀行で働いていたころ、銀行口座は支店と紐づく考え方をベースとしていました。そしてデジタルのチャネルは、支店の補完や代替手段としての位置付けで、何か明確なポリシーがあった訳ではなりませんが、デジタルの体験が支店での体験を大きく超えられない壁のようなものを感じました。Kyashが手掛ける口座の概念は、支店などの地理的な概念が存在せず、いつでもどこでもモバイルから汎用性の高い金融サービスにアクセスできることを構想しています。

口座がソフトウェア化されたら何ができるか

一つは、「汎用性」です。柔軟で汎用性の高いデジタルな口座の概念は、目的別に口座や、コミュニティや家族・友人間で共有する口座を即座に作成することができます。また、特定のルールや条件などを設定しておくことで、よりお金をコントロールすることが可能になります。例えるならば、固定電話とスマホの関係に近いかもしれません。固定電話の簡易版として登場したスマホが、同期性や汎用性を備えることで、電話という役割を大きく超えて価値を発揮すると言う現象が、口座の世界でも起きるのではないかと考えています。

二つ目としてあげられるのが、「外部連携性」です。口座の概念がより柔軟であれば、外部のサービスとの連携なども自由度が高まります。例えば、ホームスピーカーやIoTなどと連携して、その内容や指示を受けて口座が機能するといった、連携が考えられます。現在では、引き続きスマホを手で操作して金融サービスを体験しますが、近未来的にはスマホに話しかけるだけで、もしくは脳から指示を出すだけで送金や決済を行うことも可能になっていくと思います。

以上のように、お金にまつわる様々な目的のモジュールを兼ね備えた口座は、今後多様な業態やサービスとも連携して、従来の口座の役割を大きく超えていくものと信じています。

(最後に宣伝!) Kyashでは、プロダクトマネージャー、デザイナー、マーケター、グロースなどの幅広いポジションで募集しております。ご興味いただけましたら、是非気軽に僕らの挑戦を聞きにきてください。

open.talentio.com