Kyashのある暮らしに向けて

この記事はKyash Advent Calendar 2022の25日目(トリ!)の記事です。 Kyash創業者の鷹取です。

今年の振り返り

早いもので2022年も残すところあと数日です。 去年のアドベントカレンダーでは「Kyashが大切にするクラフトマンシップについて」について書きました。

2022年を振り返りますと、Kyashカードによる決済のポイントとは別でポイントが貯まる「Kyashリワード」や、国際ブランドのJCB/AMEX(American Express)や楽天銀行等をはじめとする金融機関様からの入金手段を追加させていただいたこと、そしてKyashとして初となるカードの共同発行の取り組みとしてブラジル人コミュニティの皆様向けにMAURICIO STUDIO CARDの発行を開始致しました。 Kyashがサービスとして日の目を浴びた2017年から5年が経ち、サービスの運用態勢の改善についても前進した年だったように感じます。

また、会社としては春先に54億円のシリーズDの資金調達を行い、今秋には表参道から青山一丁目にオフィスを移転致しました。引き続き、お金周りのライフスタイルサービスの開発に努めて行きたいと思います。

去年のAdvent Calendarエントリーの最後に予告的に記した、「Kyashは何を変えたのか」、「ユーザーの暮らしに貢献したポジティブな変化」について書きたいと思います。

Kyashが目指したこと

キャッシュレスやデジタル社会は、今まで不可能であった多くのことを可能にしてきました。同時に、仕組みや制度が追いついていないものが世の中にたくさん生まれました。金融も、その一つだと考えています。そういった社会の変化によって生まれる歪を解消したい。そして行く行くは、その歪みの解消に留まらず、テクノロジーによって便利になることを更に増やしていけることができれば、ユーザーにとっても社会にとっても重要な貢献を果たせるのではないかという大きな希望を持っています。

百貨店の掛け売りが起源とも言われるクレジットカードも、今では大変多くの利用者が様々な場所で利用する決済手段となりました。(下図)

クレジットカードの利用者と利用場所の変遷

キャッシュレス化の促進が叫ばれる日本でも、月間支出の半分以上をカード決済にされていらっしゃる方もいらっしゃいます。今まで、お財布の中で管理できていたお金がデジタルになる時、きっと多くの人がデジタルでお金を管理した方が便利になると考えたでしょう。現実は、支払う体験は確かに便利になったと言えますが、その後の管理については複雑さを増したように感じる方も多いのではないでしょうか。ニュース番組でも、キャッシュレスを「見えないお金」と表現することもあるくらいです。 Kyashでは、決済において「見える化」に着目して、人びとのお金をより扱い易くしていくところに貢献したいと考えてきました。そのために、日本でもいち早くカード決済時にプッシュ通知で決済の内容を通知する仕組みや、利用明細を即座に生成する仕組みを開発してきました。また、「見える化」の対象をKyashが発行するVisaカードに留まらず、Kyashのカードを紐づけられるSuica等の電子マネーQRコード決済なども含めていきたいと考えています。

決済は、暮らしにおけるお金の接点で最も身近なものだと思います。上記のような「見える化」は、キャッシュレスが浸透していく上で、地味ではありますが確実に必要なインフラだと信じています。

来年からはデジタル給与が解禁されるとも言われています。当社を含む資金移動業者にとっては、変化の大きな年になります。Kyashは、ユーザーの日々の様々なお金の接点で、必要とされる存在を目指していきます。

Kyashは何を変えるのか

Kyashは、テクノロジーを通じて従来の制約にチャレンジしていくことでサービスの利便を向上し続けていくこと、そして金融をライフスタイルサービスとして再設計することで利用者の暮らしに必要なサービスや機能を一元的に提供していくことを大切にしています。 金融は、物質的なモノが存在しない分、差別化が難しいと言われます。確かにその側面はありますが、Kyashは機能やスペックの比較だけで差別化を目指しているわけではありません。 Kyashの挑戦は、上記二つの大切にしていることをユーザー起点で行うことです。ユーザー起点とは、お金に関わる行為に対してユーザーに主導権がある形で実現すること。ユーザーが、リアルとデジタルが融合する社会において自分のお金をいつでもどこでも好きなように把握して管理し、扱えるようになる状態、ここに近づけていきたいです。

インターネットとスマートフォンが浸透し、様々な業態が「民主化」されたと思います。例えば、道路で行き交うタクシーに「乗せてもらう」だった感覚が、手元のスマートフォンでタクシーを「呼ぶ」ような感覚になった。お金に関しても、このような体験を創っていけると思うのです。

「お金」が人類の大きな発明であり、姿や形状を変える中で、計り知れない利便をもたらしてきました。Kyashは、その変化に対してより多くの人びとが恩恵を受ける世の中に貢献すべく、独立系としてユニークな立場から挑戦を続けて参ります。 Kyashが、ユーザーの暮らしにポジティブな貢献を果たしていると言えるには、まだまだ長い道のりがあります。しかし、「小さくても」必ず存在していて、ゼロヒャクの世界でなく、着実な前進を続けていくのみだと考えています。

Kyashはおかげさまで今年、100人を越える所帯になりました。日々難しい挑戦に向き合い、道を創ろうと共に奮闘してくれるチームに感謝をしながら、来年もOne Teamで取り組んでまいります。引き続き、よろしくお願いします!


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