従業員たちでKyashの未来の機能を考える会を開いてみた

Kyashの @masamatsu66 です。
この記事は Kyash Advent Calendar 2022 10日目の記事です。

Kyash歴は年末でちょうど2年半となります。TechのServerSideチームでEMをやっております。今回はTechチームの話題ではなく、会社でちょっと変わったイベントを開催したので、その件を紹介したいと思います。

イベントを開催した背景

まずKyashでは、新しい企画やサービスを作る際にまずPR/FAQというものを作成します。これはAmazonが始めたもので、ざっくり言うと通常リリース後に発表するPress ReleaseやFAQを企画段階で作成するというものです。そうすることによって、ターゲット層やどういった課題を解決しようとしているのか、想定し得る問題に対してどのように考えているかについて社内でも認識を揃えやすくするための方法として使われます。

このPR/FAQはProduct Managerが作成することが多いのですが、Kyashでは社員の誰でもPR/FAQを企画し提案できることとなっています。しかし、ぼんやりと「こんなことをやると面白いかも」と思うことはあってもそれを企画書として提案するまでに至ることは中々ないでしょう。実際、KyashではまだProduct ManagerやMarketing職以外から提案された事例はありません。

一方で私は、ベンチャーのような比較的規模の小さい組織にJoinする動機の一つに、自分の本来の役割を超えて関われる余地が大きいという点があると考えています。過去に自分のチームから、銀行口座からKyashへの入金に対して自動チャージの機能を入れたいという話が持ち上がり、当時はPR/FAQという方法ではありませんでしたがProduct Managerとも議論を重ね実現することができて自分自身の決済体験がとても良くなったという経験をしたことがあります。そうした経験から是非、自分が先陣を切って社内に企画を提案する人たちを増やす動きができないかと考えるようになりました。

周囲の反応

何か新しい試みを始めようとするときに周囲の温度感というのはとても大事です。賛同してくれる人が多ければモチベーションが上がりますが、無反応だと下がってしまうものです。なので若干ドキドキしながらですが、Kyashでどんなことが出来るようになると良いだろう、という話をみんなとしてみたいと提案をSlackに投げてみることにしました。すると最初はポツポツとスタンプが付いてくる感じだったのですが、数日後には20名を越える方々からポジティブな反応をいただきました。

自分も話したいという人はもちろん、予定が合わないけど録画してくれれば後で見たい、子供の世話などがあって議論には参加できないけど聞くだけでも参加したいなどもいたので全員で議論できたわけではありませんがポジティブな反応をいただいたので自分のモチベーションも上がりました。また後日に「イベントの開催を知らなかったけど、次があれば参加したい」と言ってくださる人もいたのが嬉しかったです。

当日

議論には自分を含め8名となり、聞くだけ参加の人が数名という形での開催になりました。各々が十分に発言するには8名は少し多かったので4人グループ x 2に分けて行うことにしました。

進めるにあたって少しだけルールを設けさせてもらいました。

  • この場は発散が目的。実現可能性は一旦忘れる。

  • 否定から入るのはこの場では禁止。「法律がー」「リソースがー」「資金がー」「利益がー」「それは既に他社がー」というツッコミは今はしない。

企画が本職の人たちの間では半端なアイデアを出すと厳しいツッコミも色々受けるのかもしれませんが、社員たちが各所で「あんなことできるといいな」という議論が活発に行われるようにするためのきっかけにもしたいので、この場ではこのようなルールとしました。

各グループで一時間ほど議論しましたが、結構な数のアイデアが出てきました。中には現実的で良さそうなものもありましたし、方向性として良い整理にできそうな発想のものもありました。

議論で出てきたアイデアの付箋
議論で出てきたアイデアの付箋

まとめ

良いアイディアも出てきたし、こうした議論をしたがっている人が社内に多くいると確認できたのは良かったです。一方で本当に大変なのはここからで、出てきたアイデアをPR/FAQなどの企画書の段階に昇華させるという作業を普段の仕事とは別にやるのは中々時間を取るのも大変です。しかしこういった活動から実際にユーザーに価値を提供できる機能やサービスを実現した体験を生み出せるとみんなのモチベーションにもプラスになるし、これからKyashへのJoinを検討してくれる人にも、こういったことが出来る会社なんだということをお見せできればなと思っていますので引き続き頑張っていきたいと思っています。

Kyashでは会社の仕組みもプロダクトも皆で作っていっています。「まずやってみる」みたいな動きが好きな人にはわりとオススメできる環境だと思うので、興味がある方はDMでも応募でもぜひ気軽に連絡をお願いします!